メタルパッド改造記録
概要
- 2012年にメタルパッドを購入しました→USB Energy Metal Arcade 3 in 1 Dance Pad
- StepMania等をプレイする時に重宝していますが、最近多重反応や無反応がおこるようになりました
- もしかしたら以前から起きていたかもしれませんが、最近特に気になるようになりました
- そこで修復ついでに自分好みの柄のパネルを作ってみたので、パネル改造に挑戦してみたいなと言う方はぜひ参考にしてみてください
注意点
- パネル強度の検証不足です
- 改造によって思わぬ事故が発生する可能性があります
- 下手すりゃ発火や感電なんかもあるかもしれないです
- もちろん、筆者ことA.Cは責任取らないので自己責任で
完成図
- 最初のパネルよりも若干本家ACに近い感触です(踏んだ時のへこみが固い)
- とくに縦連打がかなりやりやすくなります
パネル構造
- パネルの裏にはアルミシートが貼られています
- 接触面には2つの金属が接触しないように設置されており、そこにアルミシートが接触すると通電するという仕組み
- そのため、今回作成するパネルにはアルミシートの代わりになるものが必要となります
何故多重反応や無反応が発生するのか(推測)
- 踏むたびにパネルに力が加わり、パネル裏のアルミシートがはがれて落ちて常時接触状態になることが原因?
- パネルは四隅をねじ止めしているが、パネルそのものにねじは通っておらず、金属の蓋を押さえつけているだけです
- そのため踏んだ時に強い力が加わり微妙にずれ動いてしまい、接触面がこすれて多重反応を起こしている?
制作のポイント
- まず、アルミシートがはがれおちている場合はきれいにとっておく
- オリジナルより少しだけ厚めのパネルにする
- オリジナルは4mmですが、今回制作するのは2mm+2mm+紙と両面テープの厚みです
- ずれ動かないようにクッションをつける
- 以上のことから、今回制作するパネルは次のようになります
- 両面テープを二種用意しなくてもいいですが、A.Cはこの構造で作成しました
- ポリエチレン両面テープは表面がざらざらしており、上PET版との貼り合わせに使うと目立ってしまいます
- 先にポリエチレンだけを買ってしまったので2種使う羽目に
- ただ、厚めのテープを使うことでパネルそのものの厚みが増すので悪くはないと思います
用意するもの(素材)
-
すべて大きめのコーナンでそろいます
- PET樹脂板(サンデーPET 透明 450x600ミリ/2ミリ)
- これ1枚でパネル1枚分です
- 1枚約2000円です
- 中途半端に余ってもったいないですが、つなぎ合わせて使うと強度に不安が出るので仕方がないかなと
- コーナンの説明曰く衝撃耐性はアクリルの2倍、ガラスの30倍とのこと
- 超強力両面テープ(ニトムズ PROSELF 0.12ミリx20ミリx20メートル)
- PEクロス両面テープ(積水化学工業 0.23ミリx50ミリx15メートル)
- アルミテープ(型番記録忘れ)
- スポンジゴム
- ドアの隙間テープに似た、やわらかいゴムに貼り付け部分が付いているもの
- ゴム素材コーナーに5ミリくらいx20ミリx300ミリ接着面有のものが110円程度で売っています
用意するもの(道具)
- はさみ(テープの切断)
- カッター(PET板からはみ出したテープなどをカット)
- カッターマット
- アクリルカッター
- 軍手(危ないんで)
- 油性ペン
- 定規
- ドライバー(メタルパッドからねじを外すのに使用)
- 紙やすり(120荒目、800~1500極細目)
- A3用紙/A3対応プリンター
- パネルが約30x30センチなのでA3プリンターが必要になります
- A4でやる場合は頑張ってつなぎ目がわからないように2枚使ってもらうしかないです
- 新聞紙など、下に敷くもの
- PET板カット時にかなりゴミが出ます
- アクリルカッター使用時は、カッターマットの上に新聞紙を分厚めにして敷かないとカッターマットも貫通します
-
メタルパッドからパネル一枚持っていって「これとおんなじ感じにー」でカットしてもらえるかどうかわかりませんが、やってもらえるならその方が絶対良いです
-
ぶっちゃけ作業の大半がPET板カットに費やされます
- しかも自分でやると傷が入ったり歪んでいたり怪我しやすかったり筋肉痛になったりとメリットほとんどないです
制作
- 既存のパネルを定規代わりに、油性ペンで型を取ります
- うっかりパネルになるところにはみ出したら消すのが大変なので慎重に
- 最初の1~2引きは定規にそって慎重に、それ以降は力を入れて溝に沿うように引けばうまくいきます
- 以下のように角を使うことを推奨します
- 切り取ったらやすりがけをして切断面のギザギザを取りましょう
- パネル画像を作成します
- 「DDR パネル」で画像検索したら色々参考になるものがあると思います
- ちなみにA.Cはそれを参考にPhotoshopのシェイプ機能で作り直してオリジナルなものにしています
- A3プリンターで紙(今回はフォトマット紙を使用)に印刷します
- ちなみに4隅は切れるので、同様のデザインで気になる方は左右の文字を小さめに書いておいた方がいいです
- PET板(下)とパネル画像をくっつけます
- 画像の裏面とPET板がくっつくようにします
- テープが強力で、貼りなおしはできないので慎重に貼り付けてください
- PET板(上)に超強力両面テープを貼ります
- 超強力と言えど一般的な両面テープなのでPEクロス両面ほどの粘着力はありません
- このテープは完成後も普通に見えるので、雑な貼り方をしないように
- PET板(上)とパネル画像をくっつけます
- 画像の表面とPET板がくっつくようにします
- ここもずれると厄介なので慎重に貼ってください
- アルミテープをパネルの裏に貼り付けます
- 既存のパネルを参考にアルミテープを面上に貼り付けてください
- ここはあまりぐしゃぐしゃになるとゲーム中の反応に影響するので、納得のいくように貼ってください
- 横軸は中央、縦軸はやや下寄りに貼るとちょうどいい感じです
- パネルの前方2隅にスポンジゴムを取り付けます
- パネルずれ対応のポイント
- 前方2箇所に貼ることでその方向に力がかかっても吸収され、パネルがずれ動きにくくなります
- と言うかほぼずれません
結果
- 道具合わせても1万円程度なのでかなり低コストかと
- 今のところ多重反応や無反応、パネル破損は発生していません
- 踏み心地がよく、縦連打がかなりやりやすくなったので個人的には大満足です